Photo by DAISUKE TOMIYASU
アラスカ 1993年
アラスカでは毎年アイデタロット国際犬ぞりレースが行われます。アンカレッジからノームまで1049マイルの雪原を16匹のハスキー犬と走り抜くこのレースは1973年からはじまりました。
このレースに出場する冒険家舟津圭三氏を応援するために友人たちから応援旗が贈られることになりました。皆の熱い声援を舟津氏に伝えられるよう、真っ白い雪の中に映えるフラッグを心に描きながら製作しました。初出場で無事完走、帰還した旗は寒風に晒され、しなやかに人肌のようなぬくもりを感じさせる布にかわっていました。
約10日前後を孤独と戦いながらの過酷なレースに旗のたなびく音は応援してくれる人の声援のように聞こえたと新人賞に輝いた舟津氏は答えてくれました。