露地の暖簾

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Photo by DAISUKE TOMIYASU

京都 木屋町 1997年

『京都はフラッグよりのれんが似合う。』そう思う理由は盆地特有の風土のせいだと思います。この暖簾がまたおもしろいのです。
内と外を区切る結界を表すとともに見えかくれする奥の風景が美しい。
またそこに描かれた紋様はサインの役割もし、主人の心意気とセンスがしのばれます。
洛中洛外図の中にも描かれている暖簾は店のなりわいを示すと同時に京の賑わいを演出する要素になっています。
これは町家のあちこちにある露地の入口にしつらえ通り行く人が思わず中に入りたくなるような効果をねらいました。